[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家科学審議会(NSB)
元記事公開日:
2022/05/05
抄訳記事公開日:
2022/06/21

科学工学指標2022:米国民の科学・科学者に対する見方は肯定的

Majority of American adults hold positive view of science and scientists

本文:

(2022年5月5日付、国家科学審議会(NSB)による標記記事の概要は次のとおり)

米国民の科学技術に対する理解は何十年にもわたり測定されており、米国人は総じて科学と科学者に対する肯定的な見方をしているという結果になっている。「科学技術:一般市民の認識、意識、情報源」という報告書によると、2016年に成人米国民の21%が、科学者一般に対して、「大いに」信頼していると回答しており、COVID-19パンデミック発生後の2020年には、それが39%になっている。

本日NSBにより出版されたこの報告書には、一般市民の科学技術に対する認識、科学研究プロセスについての親密性、成人米国人の科学情報源への接触、科学活動への関わりについての情報が載せられている。

これは米国議会により義務づけられた米国の科学工学活動の状況に関する「科学工学指標」レポート2022年度版の一部であり、NSB指導の下、国立科学・工学統計センター(NCSES)により作成されたものである。

「我々は研究から得られる恩恵を社会に還元しなければならない。一般市民の科学や科学者への信頼は我々の進歩を計る重要な手段となる。世界的パンデミックに対するワクチンの迅速な開発は、何十年にもわたる研究の上に築かれたものであり、科学技術が人間にも何をたらすことができるかを示す意味深い例である」と、NSB科学技術政策委員会の副委員長は語った。

報告書には次のことも含まれる。
▽2018年の調査において、調査対象となった米国人の多数(56%)は直近30日の間に科学情報を調べたと答えた。これは同等の科学投資を行う他の国々よりも高い数字である。
▽親の学歴や収入が高い家庭は科学活動に触れる機会が多い。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]