（2022年6月9日付、大統領府による標記記事の概要は次のとおり）

　6月9日、バイデン大統領はカナダのトルドー首相と、ロサンゼルスでの第9回米州サミットの際に会談し、経済発展、コロナ問題、移民、食糧不安に関する地域協力について協議した。両者はウクライナでの残虐な行動についてロシアの責任を引き続き問うことを強調し、暴力の影響を受けている何百万人ものウクライナ人に経済的、開発的、人道的支援を実施し、ウクライナ政府に安全保障上の支援を行うことを確認した。大統領は、この危機の間、カナダが米国と緊密に連携し、ロシアに対する包括的制裁と制限においてリーダーシップを発揮していることを称賛した。

　両首脳は、米加サプライチェーン・ワーキンググループの作業等を通じた、重要な鉱物の共同開発の可能性や、両国のサプライチェーンと経済を外部からの影響に対してより強靭にするための共同の取り組みについて議論した。主要エネルギー生産国として、両国はサプライチェーンの安全保障とレジリエンスを支える上で重要な役割を担っているが、両首脳は2050年までにネット・ゼロ排出を達成し、化石燃料依存を削減するコミットメントを強調した。大統領は、カナダ首相に対し、米州および世界での民主主義強化のためのカナダの支援、ならびに「経済的繁栄のための米州パートナーシップ」および「移民と保護に関するロサンゼルス宣言」の支持に謝意を表明した。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]