（2022年7月29日付、経済・財務・産業・デジタル主権省の標記発表の概要は以下のとおり）

国のスタートアップ支援組織「フレンチ・テック」は7月29日、デジタル分野とエレクトロニクス分野の新興企業を対象とした第３の支援プログラム、「フレンチ・テック・ディープ・ニュム（French Tech DeepNum）20」を開始した。

国の５か年計画「フランス2030」の中の優先デジタル分野の新興企業支援強化策の一環であり、フレンチ・テックが進める脱炭素分野の「グリーン20」、農業・食料分野の「アグリ20」に続くものである。本計画は、ナノエレクトロニクス、電子チップ、ロボット工学、クラウド、5G、人工知能、量子技術、デジタルのグリーン化、サイバーセキュリティなど様々な分野に関係する。これらの分野におけるイノベーションは、フランスが主権ある安全なデジタル技術を確保する上で重要な課題である。

本プログラムへの応募受付期間は、同日から9月21日まで。応募要件は、▽登記上の本社がフランスにあること、▽資本の51%以上を保有して独立していること――である。

新興企業からの応募は、フレンチ・テック、企業総局（Direction Générale des Entreprises）および経済・財務・産業・デジタル主権省の専門家からなるチームにより審査される。ここで選抜された企業は、有識者で構成される独立審査委員会による面接を受ける。

最終選考を通過した企業は、「ディープ・ニュム20」の2022 年グループのメンバーとなり、 1 年間にわたり、以下の支援を受けることができる：
・60以上の行政・公共機関に所属するフレンチ・テック担当者のネットワークを通じた国からの「ディープ・ニュム20」専用支援
・経済外交の特定施策への組み込み
・広報施策

[DW編集局+JSTパリ事務所]