[本文]

国・地域名:
南アフリカ
元記事の言語:
英語
公開機関:
南アフリカ科学イノベーション省(DSI)
元記事公開日:
2022/07/14
抄訳記事公開日:
2022/08/15

南アフリカと英国による水素ミッションが南アフリカの水素経済への移行を促進

South Africa-United Kingdom Hydrogen Mission Facilitates South Africa's Move Towards Hydrogen Economy

本文:

(2022年7月14日付、南アフリカ共和国科学イノベーション省(DSI)の標記発表の概要は以下のとおり)

水素経済を中心としたハイテク製造業を支援するための貿易関係の可能性を探るため、南アフリカ代表団が最近英国を訪問した。

代表団には「水素社会ロードマップ」を策定したDSIのメンバーも参加している。同ロードマップは、ネットゼロ経済への公正な移行の一環として、2050年までに包摂的で持続可能かつ競争力のある水素経済への貢献を目指している。

代表団は、英国のグリーン経済移行の最前線にあり、英国の国際的なゲートウェイであるティーズサイド(Teesside)を訪問した。同市は、高度製造業、エネルギー、デジタル、健康イノベーションといった、同市経済の中核となる分野において、国家的重要性と世界的な影響力を持つ重要な資産と能力を有している。その目標は、英国のグリーン経済への移行を主導し、国際貿易の役割を拡大することにある。

ブレード・ンジマンデ(Dr Blade Nzimande)DSI大臣は、「今回のミッションは、南アフリカの現地の水素回廊全体で開発される知的財産の生産と、英国市場へのグリーン水素およびグリーンアンモニアの輸出を促進するための、戦略的パートナーシップの確立を目的としていた」と語った。

今回のミッションの主な成果の1つは、水素経済に関する潜在的な協力の機会を特定した覚書を通じて、既存の協定を拡大したことである。DSIは、UK2070委員会と提携して、貧困、失業、不平等に対処するために水素経済の機会を利用する方法についてアイデアを共有することに関心を持っている。

7月14日に南アフリカに帰国した代表団は、多数の分野で協力し、ニュートン基金などの既存の手段での協力を深め、合意を確定し、ワーキンググループを設置し、覚書に共同で署名することに合意した。

[DW編集局+JSTパリ事務所]