今年の「世界の大学アカデミック・ランキング」（ARWU：Academic Ranking of World Universities）が発表され、フランスからは、専門の研究者や教職兼務の研究者への支援を強める28機関がランクインした。高等教育・研究省が15日、明らかにした。

　ＡＲＷＵは、中国の上海交通大学が2003年から毎年発表しているランキング。前年と同様、今回もフランスからは100位以内に４機関、50位以内に３機関が入った。フランスのトップはパリ＝サクレー大学で、欧州では３位、世界では16位だった。

　200位以内には８大学がランクインしているが、いずれも、画期的なプロジェクトに取り組む大学を国が資金支援する２制度「IdEx」（イデックス）「ISITE」（イーシット）のいずれかに採択されている。

　高等教育・研究省は、公式サイト上で「今回の結果は、５か年計画『フランス2030』や、『IdEx』『ISITE』による投資政策を裏打ちするものだ」と総括するとともに、2021～30年期の研究人材への投資を一括して規定した「複数年研究予算法」（LPR）にもふれ、「LPRで行われている取り組みがいかに重要かが示された」としている。

[DW編集局]