[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2022/07/14
抄訳記事公開日:
2022/09/07

インド、イスラエル、アラブ首長国連邦、米国(I2U2)の首脳による共同声明

Joint Statement of the Leaders of India, Israel, United Arab Emirates, and the United States (I2U2)

本文:

(7月14日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)

本日、インド、イスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)、米国の各国首脳は、「I2U2」グループの第1回首脳会議を開催した。I2U2は、社会の活力と起業家精神を有効活用し、世界が直面する大きな課題に取り組むことを目的としており、特に水、エネルギー、輸送、宇宙、保健、食糧安全保障分野での共同投資と新たな構想に重点を置いている。具体的には、民間の資本と専門知識を動員して、短期および長期的な食糧とエネルギーの安全保障を確保しつつ、インフラの近代化、低炭素開発の促進、公衆衛生とワクチンへのアクセス改善、中東諸国間の連携促進、廃棄物処理への新たな解決策創出、共同融資機会の探求、新興企業へのI2U2投資の紹介、重要新興・グリーン技術の開発促進を行う。

本日の会合では、食料安全保障の危機とクリーンエネルギーに焦点が当てられ、より長期的で多様な食糧生産と食糧供給システムを確保するための革新的な方法について議論された。議論の結果、I2U2首脳陣は以下のイニシアティブを明らかにした。

食料安全保障: 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の本拠地であり、2023年にCOP28を主催する UAE は、20億米ドルを投じて、最先端の気候スマート技術を取り入れた一連の統合フードパークをインド全土に展開し、食品ロスの削減、淡水の節減、再生可能エネルギー源の利用を進める。インドは本プロジェクトに適切な土地を提供し、農民のフードパークへの融合を推進する。 米国とイスラエルの民間部門は、プロジェクト全体の持続可能性に貢献する専門知識と革新的なソリューションを提供する。これらの投資は、作物の収穫量を最大化し、南アジアと中東の食糧不安対処に役立つものとなる。

クリーンエネルギー: I2U2は、インドのグジャラート州で、300メガワットの風力・太陽光発電からなり、蓄電システムを備えたハイブリッド再生可能エネルギープロジェクトを推進する。米国貿易開発庁は、この3億3,000万米ドルのプロジェクトの事業化調査に資金提供を行っており、 UAEの企業は、重要な知見提供と投資のパートナーとしての機会を模索、イスラエルと米国は、UAE・インドと協力して、民間部門の機会を模索する。インド企業は、本プロジェクトに参加し、2030年までに500GWの非化石燃料発電を達成するというインドの国家目標に貢献したいとしている。本プロジェクトは、インドを再生可能エネルギーの代替サプライチェーンのグローバルハブにする可能性を秘めている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]