（2022年7月13日付、大統領府の標記報道発表の概要は以下のとおり）

本日、米国大統領とイスラエル首相は、新たな技術に関する戦略的ハイレベル対話を開始し、両国の戦略的パートナーシップを新たな高みへと引き上げるというコミットメントを再確認した。対話は、パンデミック対策、気候変動、人工知能（AI）の実装、信頼できるテクノロジー・エコシステムといったグローバルな課題に対する重要・新興技術およびソリューションに関する米・イスラエルの技術的パートナーシップの確立を任務としている。また、対話では既存の協力メカニズムも強化する。

１．米国とイスラエル、他の主要な協力国・同盟国との技術的結束の重要性を認識する。

２．グローバルな課題に対する革新的な解決策を奨励し、国際舞台における共通のアジェンダを促進することを決意する。

３．世界的な関心分野における重要・新興技術の促進・保護に関する協力強化のため、両国の国家安全保障会議主導のハイレベル機関間対話を前進させ、促進する。

▽パンデミックへの備え：　疾病監視、早期警報、迅速な医療対策対応のための技術を含む、協力的な技術研究開発ベンチャーを開拓する。
▽信頼できるAI：　輸送、医療、農業の分野における、最先端のAIによる多次元最適化を通じ、大規模な計画、実装、物流などの重要な課題（信頼できるAIのための評価、測定ツール、リスク管理、プライバシー強化技術に関する議論を含む）に対処する。
▽気候変動に対処するための技術：　協力的な研究開発ベンチャーや公正な気候問題解決法(例えば、水の再利用、固体廃棄物管理、クリーン・再生可能エネルギー)を推進するための技術を展開する。
▽信頼できる技術エコシステム：　研究セキュリティ、投資審査、輸出管理を含むイノベーション環境におけるリスク管理政策や、重要・新興技術のための技術投資・保護戦略について情報交換し、調整を強化する。

４．技術に関する戦略的対話は、両国で交互に毎年開催される。第１回会合は2022年秋にイスラエルで開催され、上記協力分野における具体的なプロジェクトの推進について議論する。

５．両国は、戦略的技術課題に共同して対処し、相互利益のための共通目標を追求できるよう、協力分野をさらに拡大し、量子情報科学における交流プログラムを開始するとの約束を確認する。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]