[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防総省(DOD)
元記事公開日:
2022/07/19
抄訳記事公開日:
2022/09/13

米国防総省が革新的技術の調達・導入を加速するプロジェクトを発表

DoD Announces First Set of Projects to Receive Funding From the Pilot Program to Accelerate the Procurement and Fielding of Innovative Technologies (APFIT)

本文:

国防総省(DOD)研究・工学担当次官室(OUSD(R&E))は、「革新的技術の調達・導入加速(APFIT)」のパイロットプログラムによる最初の助成プロジェクトを発表した。

APFITの目的は、中小企業、あるいは伝統的な防衛産業に属さない企業が開発した技術を優先することで、パイロットプログラム、プロトタイププロジェクト、研究プロジェクトから生まれた技術を迅速に生産へと移行させることである。

2022年度国防権限法(NDAA)は、戦闘上の要件を満たすが生産段階への移行に資金が必要な革新的な技術・製品のために、競争的でメリットベースのプログラムとしてAPFITを設けるよう国防長官に指示し、議会は2022年度に1億ドルの資金を措置した。DODの10のプログラムオフィスがそれぞれ1,000万ドルのAPFIT資金を用いて、中小企業、あるいは伝統的な防衛産業に属さない企業から革新的技術を調達する。資金提供の対象は、DODからの累積受領金が5億ドル未満の企業となっている。

APFITを通じて助成されるプロジェクトには、以下が含まれる。

▽ 海軍の安全な航行を可能にする、無人潜水機搭載のマルチセンサーペイロード
▽ レジリエンスを高めた海上作戦のためのアンチジャム無線リンク、レジリエント通信用小型アンテナ
▽ 大気圧プラズマコーティング除去システム
▽ 実環境におけるより効果的な作戦のリハーサルを可能にする拡張現実戦術攻撃キット
▽ モジュール式ペイロード能力を持つ自律型無人航空システム
▽ 兵器レベルの精密爆撃能力を有する低コスト落下滑空弾
▽ レーザー通信等の多機能性を有する光通信用指向性アレイ
▽ 高解像度の軽量広視野航空機用ゴーグル
▽ 感染症等脅威への暴露を早期に検知するスマートウォッチ
▽ 米国と同盟国間のセンサデータ自動変換・統合技術

[DW編集局+JSTワシントン事務所]