（2022年8月16日付、経済・財務・産業・デジタル主権省の標記発表の概要は、以下のとおり）

経済・財務・産業・デジタル主権省が、インターネット上の音声データ配信サービス「ポッドキャスト」の活用に乗り出している。もともとポッドキャストは、運転中の車内や公共交通機関内、歩いているかを問わず、教育性・没入性（イマーシブ性）の観点で有用とされているが、産業観光、国家予算、国庫、その他経済関連の分野で応用したい考えだ。

経済改革や国家の財政問題は、関心が高い一方で、時に理解が困難でもある。当省が行うコミュニケーションを近代化し、専門的な問題に関する情報ニーズに応えるため、各部局は、楽しくインパクトのある、次のようなポッドキャストを考案した。これにより、人々はこれらのテーマに関する教育的な解説に直接触れる機会が得られると考えられる。

■フランス国債庁（AFT）ポッドキャストで負債と資金を理解

AFTとは何か？　何をするところか？――こうした疑問を前に、ポッドキャストは、国家財政の核心に迫る、これまでにない興味深いゲートウェイを提供する。簡潔で教育的な形式にまとめられた解説は、同庁のすべての業務を詳細について、国の経済運営という広い文脈の中でとらえることを可能にする。

■明日の経済を語る企業総局（DGE）のポッドキャスト「Monte l’éco」

企業のデジタル化は何から始めればいいか？　産業の再配置の課題は何か？　より魅力的な観光の鍵とは何か？――国の経済改革の中心であるDGEのポッドキャストでは、起業家、上級公務員、リーダーを一堂に集め、明日の経済を語っている。デジタル移行、サイバーセキュリティ、産業の再配置、メイド・イン・フランス、その他起業界の動向がテーマに上がっている。

■フレンチテック（French Tech）ポッドキャストで、明日のリーダーたちの声を聴く

如何にして東南アジアへの輸出を増やすか？　如何にして優秀な技術人材を採用するか？　AI時代の学習はどう進化するのか？　スタートアップとしてビッグデータをどう活用するか？――フレンチテックのポッドキャストが取り上げるのは、このようなテーマである。現在と未来の起業家や思想家が、現代の課題に対する見解と経験を披露する。海外の利用者向けに英語版ポッドキャストもある。

（フレンチテックとは）
フレンチテックは、フランスのスタートアップエコシステムを国内および国際的に構築し、成長させる上で必要な支援を行う政府組織で、経済・財務・産業・デジタル主権省のDGEに所属している。

[DW編集局+JSTパリ事務所]