[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2022/10/04
抄訳記事公開日:
2022/12/05

BMBFとBMWKがオランダと共同で、グリーン水素とグリーン化学の開発を助成

BMBF und BMWK starten gemeinsamen Förderaufruf zu Grünem Wasserstoff und Grüner Chemie

本文:

(2022年10月4日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおり)

BMBFとドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)は、ドイツとオランダの「気候内閣」の会議で、「グリーン水素とグリーン化学のための電気化学材料とプロセス(Electrichmical Materials and Processes for Green Hydrogen and Green Chemistry)」(ECCM)を提示し、オランダ科学研究機構と共に、この分野の研究プロジェクト助成への応募を求めた。

シュタルク・ヴァッツィンガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は次のように述べた:

「今回の共同助成募集と関連プロジェクトは、グリーン水素とグリーン化学のための革新的な技術開発にとって重要な基盤となる。我々は、ロシアのガスへの依存から脱却すると同時に、気候変動という人類の課題にも取り組まねばならない。現在、共同で新たなプロジェクトに1,000万ユーロを拠出している。ドイツとオランダは、共に強力な産業クラスターを形成しており、この強みを活かして技術革新を進め、両国におけるグリーン水素経済の活性化を加速したい。これは経済的に大きなチャンスでもある。しかし、強力な研究と、その結果の迅速な実用化がなければ、これらを達成することはできない。」

ハーベック(Robert Habeck)BMWK大臣は次のように説明した:

「グリーン水素は、気候中立経済にとって重要な鍵であり、特に産業界では、その需要は一気に高まると見込まれる。そのため、連邦政府は、水素経済の立ち上げを大幅に加速させることを目指している。ドイツは、水素の製造・貯蔵・使用・輸送技術において世界のリーダーになるという目標を掲げている。ドイツは、オランダのような、再生可能エネルギーの供給量が多い世界中の地域からグリーン水素と関連製品を輸入するパートナーが必要である。それぞれの国の強みを組み合わせることで、相乗効果を発揮し、グローバルな水素サプライチェーンの構築を大きく前進させることができる。」

背景:

ドイツは2045年、オランダは2050年までに気候中立となることを目指しており、その鍵を握るのが「グリーン水素」である。応募できるテーマは、電気分解による水素製造、水素の貯蔵、P2X技術とエネルギー担体やグリーン科学製造のための下流工程、電気合成・電気化学変換、上記プロセスのための材料・プロセス技術、グリーン水素技術の設計・製造プロセス、システム設計・システム統合などである。プロジェクトは、オランダ(NOW)とドイツ(PtJ)によってモニターされる。ドイツとオランダの双方に、それぞれ500万ユーロの資金が提供され、5~15の共同プロジェクトが開始される見込みである。

[DW編集局]