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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツがん研究センター(DKFZ)
- 元記事公開日:
- 2022/11/07
- 抄訳記事公開日:
- 2023/01/10
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免疫研究用にネットワーク化されたデータインフラを立ち上げ
- 本文:
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(2022年11月7日付、ドイツがん研究センター(DKFZ)による標記発表の概要は以下のとおり)
新しい免疫学研究データインフラである「NFDI(国家研究データインフラストラクチャー)4Immuno」が、2023年3月1日にスタートする。これは、11月4日の合同科学会議(GWK)で発表された。DKFZが管理するNFDI 4Immunoコンソーシアムの目的は、免疫系の状態を説明する品質保証されたデータを提供することである。
免疫系は、我々を感染症やがんから効果的に守っている。緻密にバランスのとれた非常に複雑な防御システムであるが、誤った方向に向かうと、自己免疫疾患、アレルギー、免疫不全、悪性リンパ疾患などを引き起こす可能性がある。
免疫による、自己と非自己の間の重要な決定は、「適応免疫受容体レパートリー(AIRR)」と総称される、T細胞とB細胞の表面にある数十億種類もの受容体(免疫グロブリンやT細胞受容体)を用いて行なわれる。
診断用免疫バイオマーカーや新たな治療法を開発するためには、AIRRなどのプロセスを理解することが重要である。そのためには、これらの生物学的プロセスに関する補完的な情報を提供するシーケンシング、サイトメトリー、イメージングなど、様々な実験から得られる測定データを組み合わせる必要がある。
NFDI 4Immunoの目的は、ドイツの免疫研究コミュニティ全体と緊密に協力して、これらのデータをリンクさせ、データ統合・解析システムを開発し、サービスとして提供することである。そのためには、それに必要な地域に分散したナレッジリポジトリをネットワーク化し、研究データを持続的に保護し、利用できるようにする必要がある。
ドイツ研究振興協会(DFG)は、今後5年間、NFDIの一部として、このデータインフラに資金を提供する。このコンソーシアムには、主幹事であるDKFZの他、ボッフム・ルール大学、ドイツリウマチ研究センターなど、9機関が参加している。
[DW編集局]