[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究省
- 元記事公開日:
- 2023/01/12
- 抄訳記事公開日:
- 2023/01/16
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深海生物の解析プログラム開始 PEPRの一環で
- 本文:
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フランス政府は11日、排他的経済水域内の深海生物4,500種類のゲノム解析を行う「アトラシー(Atlasea)研究プログラム」をスタートさせた。高等教育・研究省と、5か年投融資計画「フランス2030」を所管する首相府投資総務庁が発表した。
「アトラシー」は、国際的な技術競争や経済的利益の面で政府が有望と認める公募「優先研究プログラム」(PEPR)(総投資予定額は30億ユーロ)の一つで、将来的に社会実装ができるかどうかを確かめる目的で研究エコシステムを形成させる「探索的PEPR」としてこれまでに採択されている17件のうちの一つである。
国立科学研究センター(CNRS)と原子力・代替エネルギー庁(CEA)の双方を研究拠点とし、「フランス2030」の予算枠から、8年間で4,100万ユーロを投資。生物多様性の全体像を保護し、解明していくことを目指す。
現在、フランス本土の排他的経済水域には、約1万2,000種類の生物が確認されている。今回の「アトラシー」では、本土沿岸の数千種類と海外領土の数百種類のゲノム解析を行い、科学や経済の面で利益となる種に絞ったうえで、生物由来の抗菌作用や海洋生物によるプラスチックの分解の発見などにつなげたい考えだ。
[DW編集局]