[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究省
- 元記事公開日:
- 2023/02/03
- 抄訳記事公開日:
- 2023/02/21
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国の「新差別対策」 CIFREが指標に
- 本文:
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フランス政府は3日、省庁横断的な「人種差別、ユダヤ人差別、出自差別の対策計画」(新差別対策計画)の詳細を発表した。実施期間は2023~26年で、高等教育・研究分野では、博士課程学生の雇用支援制度「企業研究協約制度」(CIFRE)を指標の一つとして、対策の実績を測ることなどが盛り込まれた。
この計画は18年に政府が発表した「人種差別、ユダヤ人差別の対策計画」(旧差別対策計画)をさらに強化し、「差別の根深さを測ること」「憎悪の現実を挙げること」「よりよい教育を行うこと」「加害者に罰則を科すこと」「被害者のフォローアップを行うこと」の主要5方針を定めている。
計画の対象は各分野にまたがるが、高等教育・研究分野にかかわる対策では、24年までに「差別を受けながら耐えている人の業務や研究への影響を特定する」「健康管理の面での差別を客観的に測る」といった行動目標が掲げられ、その指標として「懸案となっているCIFREの件数」「関係する研究プロジェクトの件数」などを使うとしている。
[DW編集局]