[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2023/02/09
抄訳記事公開日:
2023/03/28

DOE、エネルギー安全保障とイノベーションのための財団を立ち上げ

DOE Launches Foundation for Energy Security and Innovation

本文:

(2023年2月9日付、米国エネルギー省(Department of Energy:DOE)の標記発表の概要は以下のとおり)

DOEは本日、同省の関連では初の立ち上げとなる財団に関し、一般およびステークホルダーからの意見を求める情報提供要請(Request for Information:RFI)を発表した。この「エネルギー安全保障およびイノベーション財団(Foundation for Energy Security and Innovation:FESI)」は、バイデン大統領の超党派による「半導体・科学法(CHIPS and Science Act 2022)」によって認可され、革新的な科学技術ソリューションを通じて米国の継続的な安全と繁栄を確保するという使命を遂行するためにDOEを支援することとなる。FESIの主な目的は、民間部門や慈善団体との取り組みを通じて資金調達・投資することにより、新規および既存のエネルギー技術の商業化を加速することである。FESIは、バイデン政権のクリーンエネルギー目標の達成に貢献しつつ、エネルギーおよび国家安全保障を強化するソリューション主導型の研究とイノベーションを支援し、全国のパートナーや地域社会に対してDOEがさらなるリソースやツールを提供することを支援する。

1959年以来、12の政府機関関連の独立非営利団体(連邦歳入法501(c)(3)による税制優遇を受ける非営利組織)が設立され、連邦政府資金1ドルあたり平均67ドルの利益を上げている。FESIの設立により、エネルギーに関する研究、商業化、調整およびさまざまな関係団体への支援といったDOEの幅広い活動により大きな柔軟性と効率性をもたらす可能性がある。FESIは、官民パートナーシップの促進、重要なエネルギー技術を商業化する企業への投資、DOEの資金提供を十分に受けていないグループや地域の支援、および連邦・州・地方の展開に関するさまざまな体系的および分散的な課題対応に取り組むこととなる。

今回のRFIは、DOEがFESIおよびFESIが支援する地域社会とどのように関わるか、また利害関係者が財団と直接どのように関わるかについての意見を求めている。DOEがFESIと連携する機会を特定してその優先順位を付けるために、DOEは慈善団体、非営利団体、地域社会の利害関係者、DOEの国立研究所財団、DOEのミッションに沿った技術開発を行う企業への投資家など、多様な関係者からの情報を求めている。

RFIを通じて提供された情報は、2023年9月の完了を目指すFESIの正式設立に向けたDOEの取り組みに役立てられる。さらに全米科学・工学・医学アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine:NASEM)は、FESIの初回役員会に貢献すべき資質ある候補者の公募をまもなく開始する予定である。

[DW編集局]