[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
首相府
元記事公開日:
2023/04/03
抄訳記事公開日:
2023/04/14

医療データウェアハウス支援 初の採択

France 2030 : Six premiers lauréats pour constituer et consolider des entrepôts de données de santé hospitaliers

本文:

 政府は3日、プロジェクト公募「病院の医療データウェアハウス構築の伴走・支援」の第1弾として、6件を採択したと発表した。政府の5か年投融資計画「フランス2030」の一環で行われる。

 「2030」には主要10目標の一つに「デジタル医療」が掲げられており、それに沿って作られた加速戦略のもとで、7億1,840万ユーロが投じられている。

 今回のプロジェクト公募はその一部で、保健・予防省の医療ケア促進総局(DGOS)と公共投資銀行が2022年7月に発表。「医療機関における医療データのウェアハウスを構築・強化すること」と「医療データの作成とスムーズな共有を促す全国的なネットワークを作り、官民双方の研究イノベーションの関係者間でそれを深めていくこと」の2点を目指している。

 当初は「2030」の枠組みで5,000万ユーロを投資する予定だったが、今年3月初めに2,500万ユーロを加えた計7,500万ユーロの枠組みとなり、公募を2回行ってプロジェクトを採択する予定となった。初の採択となる今回の6件には、3年4か月にわたり約4,000万ユーロを投じる。

▽「ACCES」プロジェクト(パリ公立病院連合(AP-HP)):研究イノベーションプロジェクト実行のための自前の医療データウェアハウスの強化
▽「eDOL」プロジェクト(モンペリエ大学病院センター):OMOP方式による、自前の医療データウェアハウスの展開
▽「EDEN4HEALTH」(グランテスト衛生協同組合(GCS Grand Est)):東部グランテスト地域圏の7施設を含めた、医療データアクセスや分析のプラットフォームの展開
▽「ODH 2,0」(西部地域大学病院連合(GCS HUGO)、オンコ・データ・ハブ(ODH)):新しいタイプのデータフローの統合
▽「EDS NOVA」プロジェクト(ヌーベル・アキテーヌ衛生協同組合(GCS NOVA)):提携機関のデータウェアハウスの調整・展開
▽「ONCODS」プロジェクト(医療研究機関連合「ユニカンセー」(UNICANCER)):各地のがんセンターの12か所のウェアハウスと中央の集約拠点をつなぐネットワークを機能させ、データを共有するウェアハウスの構想

[DW編集局]