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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2014/09/23
- 抄訳記事公開日:
- 2014/10/17
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資源の効率化技術
- 本文:
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連邦教育研究省(BMBF)のヴァンカ大臣は、新しい助成ガイドライン「r+Impuls」を発表した。これに関してBMBFは概略以下のような報道発表を行った。
ドイツのハイテク産業は、大部分を輸入に頼っている資源の供給確保に大きく依存している。国内外における資源の獲得と利用は大きなコスト増と、一部深刻な環境負荷の原因となっている。革新的な効率化技術によって、省資源が可能である。これこそが新しい助成ガイドライン「r+Impuls」の目標である。同大臣は、「既に資源の効率的利用に関して有望な研究成果を達成している。今必要としているのは、研究成果を産業利用へと転換するためのイノベーションである。これによってハイテク産業を促進し、持続可能な発展に寄与することができる」と語った。
フラウンホーファー・システム・イノベーション研究所(FhG ISI)の分析によると、全国でこれまでの資源効率化研究の成果を全て実用化できるとすれば、資源の生産効率は5~6%上昇し、年間約8,000万トンの資源を節約することができる。サプライチェーン全体でみれば、一次エネルギー消費は石炭の利用に換算して、ほぼ6つの大型火力発電所に相当する分を節減できることになる。
BMBFは新ハイテク戦略の枠組みの中で、研究の産業応用への隙間を埋めるため、3,000万ユーロを用意する。開発段階から実用へのステップには企業にとって、経済的にリスクが高い。このため有望な研究開発成果がタイムリーに実用化されないことが多くなっている。新しい助成プログラム「r+Impuls-資源効率化のためのイノベーション的技術‐産業資源効率化のための推進力」は、このリスクを軽減しようとするものであり、同時に産業応用における必要な研究や開発を推進させるものである。
[DW編集局]