[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
経済・財務・産業・デジタル主権省
元記事公開日:
2023/04/13
抄訳記事公開日:
2023/05/15

仏蘭、各分野で研究協力強化へ

LA FRANCE ET LES PAYS-BAS SIGNENT UN PACTE POUR L'INNOVATION ET LA CROISSANCE DURABLE

本文:

 フランスとオランダの両政府は4月13日、イノベーションと持続的な成長にかかわる協定に合意した。エネルギー、情報科学、生命科学など、様々な分野・領域で強みを持つ両国の代表的な研究機関が、これまでの協力関係をさらに強めることになる。

 今後強化される主な協力関係とその内容は次の通りである。

▽両国は2023年の第2四半期(4~6月)、仏グルノーブルのエレクトロニクス関係の合同委を蘭アイントホーフェンで開催し、両国間の産官学間の交流を促す。

▽仏原子力・代替エネルギー庁(CEA)と蘭応用科学研究機構(TNO)が、特にエネルギー分野での戦略的協力関係を強化することで合意した。ヨーロッパで新たな太陽光発電産業を生み出すことや水素戦略を強化することを目的とする。

▽風力や洋上風力発電のイノベーションを促すため、蘭の産官学関係の合同委が7月3~6日に仏南部オキシタニー地域圏を訪れ、同地域のカウンターパートと会談する。

▽航空や深海探査の領域において、蘭デルフト工科大学(TU Delft)と仏側の大学によるイニシアティブが公式に始まった。これにより、こうした領域での研究協力に、民間資本導入の可能性を探る。

▽蘭国立数学情報科学研究所(CWI)と仏国立情報科学・自動化研究所(INRIA)が、暗号解読、デジタル医療、エネルギー、自動学習、量子工学、ソフトウェア工学などの分野で協力関係を強化する。

▽蘭ワーゲンニンゲン大学と仏国立農学・食料・環境研究所(INRAE)も協力関係を強める。それにより生命科学技術のデジタル化や、農業・食料・環境の各分野に応用するロボティクスの選定を行い、必要な変革を担保する。

[DW編集局]