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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府科学技術政策局(OSTP)
- 元記事公開日:
- 2023/04/03
- 抄訳記事公開日:
- 2023/05/10
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NSTC、地球近傍天体ハザードとプラネタリー・ディフェンスのための国家準備戦略を公表
- 本文:
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(2023年4月3日付、大統領府科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy:OSTP)による標記発表の概要は以下のとおり)
[編集局注:以下では、NSTCプラネタリー・ディフェンス・省庁間ワーキンググループによる報告書「地球近傍天体ハザードとプラネタリー・ディフェンスのための国家準備戦略(National Preparedness Strategy for Near-Earth Object Hazards and Planetary Defense)」の概要を紹介する]
地球近傍天体(Near-Earth Objects:NEO)とは、太陽を周回する小惑星や彗星のうち、地球の軌道から3,000万マイル以内に存在するものを指す。プラネタリー・ディフェンスとは、10メートル以上のNEOが地球に衝突する可能性の検知・警告、衝突の防止、もしくは衝突による影響の軽減に要する能力のすべてを指す。本日発表された「NEOハザードとプラネタリー・ディフェンスのための国家準備戦略と行動計画(National Preparedness Strategy and Action Plan for Near-Earth Object Hazards and Planetary Defense)(2023年プラネタリー・ディフェンス戦略(2023 Planetary Defense Strategy))」は、2018年に発表された米国初の包括的な国家NEO準備戦略と行動計画を更新するものである。
2023年戦略は、連邦省庁による既存の取り組みを基礎とし、2018年以降の進捗状況の評価を反映し、米国政府全体におけるプラネタリー・ディフェンスに関する今後の取組みに焦点を当てており、今後10年間に政府全体で次の6つの目標実現を目指すものである。
①NEOの検出、追跡、特性評価能力の強化
潜在的なNEOの影響の脅威を早期に検出・追跡することで、人命損失や重要インフラへの被害を防ぐために、適時、適切に対応することができる。
②NEOのモデリング、予測、情報統合の改善
各省庁は効果的な意思決定を支援するために、データフローを統合し合理化しながら、NEO の影響リスクの特定と軽減を支援する有効なモデルリングツールとシミュレーション能力を開発する。
③NEOの観察、変向、破壊のための技術開発
NASAは、NEO偵察ミッションやNEOの変向・破壊ミッションに使用できる技術の開発をリードする。
④NEOへの備えに関する国際協力の強化
NEOの衝突は地球規模での壊滅的結果をもたらす可能性があるため、国際社会への関与に向けた特別な機会が必要である。
⑤NEO 衝突時の緊急手順と行動プロトコルの強化と演習
米国は、NEOの脅威の評価、脅威に関する一般市民や国際社会とのコミュニケーション、および対応と復旧活動のための手順と行動プロトコルを強化し、演習を行う。
⑥省庁間の連携強化と米国のプラネタリー・ディフェンス・マネジメントの改善
連邦機関の境界を越えたプロジェクトにおける調整と実施を改善する。 [DW編集局]