（2023年4月25日付、高等教育・研究省の標記発表の概要は以下のとおり）

フランスとカナダの両国は4月24日、科学技術イノベーションの合同委員会を発足させた。両国は、研究とイノベーションにおける長年のパートナーであり、世界が直面している主要な課題に対処し、それぞれの国民の繁栄を確保するために、科学、技術およびイノベーションに投資することが重要であると確信している。

合同委員会が発表した共同声明の概要は以下のとおり。

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　フランスとカナダは、研究における卓越性という概念を共有しており、それは人権、学問の自由、倫理、またはオープンサイエンスという民主主義の基本的価値につながっている。今日、共著論文でカナダは、フランスにとって7番目に重要な科学研究パートナーであり、フランスはカナダにとって5番目に重要なパートナーである。さらに両国の企業およびいわゆる高等教育以降の研究機関は、複数の重要分野で多数の研究開発協力に取り組んでいる。

カナダとフランスは、特に先端技術、エネルギー転換、健康、海洋学において分野別協力を強化する考えであり、多国間機関における共同行動の可能性についても言及した。さらにフランスは、欧州連合（EU）の「研究・イノベーション枠組みプログラム（Horizon Europe）」の下でカナダと将来協力することを歓迎した。

この協力の強化の一環として、カナダ訪問中のフランスのルタイヨ高等教育・研究大臣とカナダのシャンパーニュイノベーション・科学・産業大臣は、2023年4月24日、オタワにおいて科学、技術およびイノベーション合同委の設立を発表した。

合同委の初会合は、同日、フランスのジリー高等教育・研究省研究・イノベーション担当局長とカナダのヌメール科学顧問首席代表を共同議長とし、両国の研究およびイノベーション部門の代表者が多数出席して開催された。

合同委の目標は、科学、技術およびイノベーションにおけるカナダとフランスの長年にわたるパートナーシップを強化し、両国国民の利益のために、共通の関心事項について研究機関、高等教育機関、企業間の科学的および技術的協力を促進することであり、これにより、パンデミックや気候変動との戦いなどの地球規模の問題に対する解決に貢献することである。

合同委は、専門家ワークショップの枠組みの中で、両国の研究者と企業との定期的な会合を奨励し、さらなる協力に関わる有望なテーマを特定する。共同研究およびイノベーションチームは、新しく設けられた共同資金提供メカニズムによって支援される。フランスの国立研究機関（ANR）とカナダの自然科学工学研究評議会が共同で資金を提供するプロジェクトは、量子科学や人工知能などのさまざまなテーマに焦点を当てるものであり、近く最初の募集が開始される予定である。

[DW編集局]