[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)
元記事公開日:
2014/09/24
抄訳記事公開日:
2014/10/14

グラフェンによる強靭なイノベーション経済の構築

Building a strong innovation economy based on graphene

本文:

欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2014年9月24日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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EUのプログラムの一つであるグラフェン・フラッグシップ(Graphene Flagship)は、グラフェンに基づくイノベーションの商業化という点で欧州が先駆者となることを狙いとしている。

昨年開始されたこの10億ユーロ規模のフラッグシップ・プログラムは、数百もの研究チームを調整し、研究成果の産業界への橋渡しにより、研究アイデアを市場に提供するのを支援する。欧州の参加企業には、ノキアやSTマイクロエレクトロニクス、BASF、エアバスなどが含まれ、全体で欧州23カ国142の大学や研究機関、企業が参加している。グラフェンの安全面もこのプロジェクトで検討されることになっている。

革命的な素材とも言えるグラフェンの開発においては、欧州が全面的に関与する必要があるとして、欧州委員会は、グラフェンを実験室という学術的な領域から欧州社会に移すことで、欧州の投資家と労働者の両者に対し、経済成長と新規雇用、新たなビジネスチャンスを創出したいと考えている。今後の研究は、材料の生産から構成部品・システムの統合にいたるまで、価値連鎖全体を視野に入れ進められることになる。

[JSTパリ事務所]