（2023年5月4日付、国立科学財団（National Science Foundation: NSF）の標記発表の概要は以下のとおり）

NSFは本日、他の連邦機関や高等教育機関等と協力し、1億4,000万ドルを投じて、新たに7つの国立AI研究所（National Artificial Intelligence Research Institute：AI Institutes）を設立すると発表した。これらの研究所は、倫理的で信頼性のあるAIシステムと技術を推進する基礎研究、サイバーセキュリティへの新たなアプローチの開発、気候変動の革新的な解決策への貢献、脳の解明の拡大、そして、教育と公衆衛生を強化するAI能力の活用を推進する。また、多様なAI人材の育成を支援し、AIがもたらすリスクや潜在的な害悪への対処に寄与する。

この投資により、NSFと資金提供パートナーは、米国のほぼ全州におよぶAI研究所ネットワークに5億ドル近くを投資したことになる。

新設される研究所は、以下の6つの研究テーマに焦点を当てている（括弧内は各研究所を主導する機関名）。

①信頼性のあるAI
NSF Institute for Trustworthy AI in Law & Society（メリーランド大学）
②次世代サイバーセキュリティのための知的エージェント
AI Institute for Agent-based Cyber Threat Intelligence and Operation（カリフォルニア大学サンタバーバラ校）
③気候スマート農林業
AI Institute for Climate-Land Interactions, Mitigation, Adaptation, Tradeoffs and Economy（ミネソタ大学ツインシティー校）
④AIのニューラル・コグニティブファウンデーション
AI Institute for Artificial and Natural Intelligence（コロンビア大学）
⑤意思決定のためのAI：
AI-Institute for Societal Decision Making（カーネギーメロン大学）
⑥教育機会拡大と成果向上のためのAI拡張学習：
Institute for Inclusive Intelligent Technologies for Education（イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校）
Institute for Exceptional Education（バッファロー大学）

[DW編集局]