[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
保健福祉省(HHS)
元記事公開日:
2023/05/11
抄訳記事公開日:
2023/06/19

HHS、COVID-19対策で50億ドルのイニシアチブ「プロジェクトNextGen」を発表

Fact Sheet: HHS Details $5 Billion ‘Project NextGen’ Initiative to Stay Ahead of COVID-19

本文:

(2023年5月11日付、保健福祉省(Department of Health and Human Services:HHS)の標記発表の概要は以下のとおり)

バイデン政権の対策によりCOVID-19への対応状況は現在好転しているが、先手を打って次世代ツールの開発を支援するため、「プロジェクトNextGen」と総称される50億ドルの初期投資により、官民協力を通じた次世代のワクチンと治療法の開発を迅速に行う。

当該プロジェクトはHHSの事業として、事前準備・対応担当次官補局(ASPR)傘下の米国生物医学先端研究開発局(Biomedical Advanced Research and Development Authority:BARDA)と国立衛生研究所(NIH)傘下の国立アレルギー・感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases:NIAD)とが主導し、連邦政府と民間部門を調整して革新的なワクチンと治療薬を臨床試験に展開し、食品医薬品局(FDA)による審査・承認につなげ、国民の利用に供するものである。

このプログラムの主な焦点は、以下のとおり:

▽感染や伝播の劇的減少に資する経鼻投与などの粘膜ワクチン
▽変異株に対する幅広い防御とより長期の防御作用を持つワクチン
▽複数の異なるコロナウイルスに効く汎用コロナウイルスワクチン
▽新たな変異体にも有効なモノクローナル抗体
▽ワクチンと治療薬のより迅速、安価、柔軟な生産技術の推進

このプログラムは4月10日に発表され、すでに以下の取り組みを始めている:
▽BARDAでのワクチンによる免疫反応確認法の開発
▽NIADの臨床試験ネットワークを活用した初期ワクチン候補の評価
▽製品開発リスク低減に向けたBARDAと企業との協働
▽BARDAによる革新的製造やプラットフォーム構築の支援

[DW編集局]