[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
首相府投資総務庁(SGPI)
元記事公開日:
2023/06/20
抄訳記事公開日:
2023/07/11

研修プロジェクト「SPACE IDF」の立ち上げ

France 2030 : Lancement du projet SPACE IDF par Sylvie Retailleau et Bruno Bonnell

本文:

(2023年6月20日付、首相府投資総務庁(SGPI)の標記発表の概要は以下のとおり)

政府は、5か年投融資計画「フランス2030」の枠組みで進められている「専門知識と未来の仕事」の採択プロジェクト「SPACE IDF」について、首都圏(イル=ド=フランス地域圏)において宇宙部門の人材育成を活性化することを目的とし、宇宙の将来を目指すフランスの意気込みを表している、などと紹介した。このプロジェクトはパリ・サクレー大学が主導し、国が2,100万ユーロを支援している。

「フランス2030」は、産業競争力と未来の技術を発展させ、「10の主要目標」を2030年までに達成することを目指している。その一つである宇宙開発へのこれまでの投資額は15億ユーロだが、今後3年間で90億ユーロを投じる。

衛星システムなどのバリューチェーン全体にわたって競争が激化する中で、フランスの宇宙部門は、欧州の製造業の最終売上高の50%以上、世界の静止軌道上の通信衛星市場の30%から50%を占め、主導的な地位を確保している。

SPACE IDFは、「専門知識と未来の仕事」における、国の直接支援2,100万ユーロを含む約9,000万ユーロの予算による人材育成プログラムである。

宇宙市場の拡大は著しく、宇宙プラットフォームデブリの管理などの主要なテーマを中心に、この部門の研修実施者、雇用主の団体を組織しながら、2030年までに、宇宙関連のキャリアについて約800万人の意識を高め、6,000人近くの人材を育成することを目指している。

このプロジェクトでは、パリ・サクレー大学が、他の大学や航空宇宙・防衛・通信技術開発大手のサフラン社などの企業とともに構成するコンソーシアムを主導。中高生向けの宇宙キャリアの魅力アップ活動など、学生向けの研修を行う。また幅広いレベルの資格に対応した研修を開発し支援することとしている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]