（2023年6月14日付、科学・イノベーション・技術省（DSIT）の標記発表の概要は以下のとおり）

　クロエ・スミスDSIT長官は本日、英国全土の大学が、最先端の人工知能（AI）技術の開発に対して5,400万ポンドの大型投資の恩恵を受けると発表した。

　英国研究・イノベーション機構（UKRI）を通じて提供されるこの資金のうち3,100万ポンドは、学界、企業、および広く一般の専門能力を結集して、責任ある信頼できるAIの確立を目指すサウサンプトン大学での画期的な研究の支援に活用される。より広範な社会への広範な効果を考慮しながら、責任あるAIの開発・活用方法を探る。

■BridgeAIプログラムの一環として、企業における42件のプロジェクトの実現可能性調査に200万ポンド

　これらのプロジェクトでは、ガバナンス、公平性、説明責任、透明性、プライバシー、セキュリティを通じてAI技術の評価を促進するべく、さまざまなツールの開発が検討される。

■Turing AI World Leading Researcher Fellowship2件に800万ポンド

　医薬品や食品の設計、医療画像への応用など、AIの最大の課題に関する画期的な研究に資金提供を行う。

■ネットゼロ目標の達成に1,300万ポンド

　これらのプロジェクトでは、より持続可能な土地管理、エネルギー効率の高いCO2回収の促進、自然災害や異常気象に対する強靱性の向上を目的としたAI技術の開発が検討される。 　上記取り組みは、3月に発表されたAI博士課程教育センターへの1億1,700万ポンドの資金提供に続くもので、さらに4,600万ポンドが、次世代の優秀なAI人材育成を目的としたチューリングAIフェローシップの支援に提供される。

[DW編集局]