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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2023/07/18
- 抄訳記事公開日:
- 2023/08/31
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EU-CELAC両地域間のより緊密かつ強力なパートナーシップに向けて
EU-CELAC Summit: towards a closer, stronger and renewed partnership between both regions
- 本文:
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(2023年7月18日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり)
EUとラテンアメリカ・カリブ海諸国共同体(CELAC)はこのほど、ブリュッセルで第3回首脳会議を開催した。
一連の会議はEU-LACビジネス円卓会議で始まり、フォン・デア・ライエン委員長がEU-LACグローバル・ゲートウェイ投資アジェンダ(GGIA)を発表した。これには、大西洋の両側で公平なグリーン移行とデジタル移行を実現するための135件以上のプロジェクトが含まれており、公平なグリーン移行、包括的なデジタル変革、人間開発、健康回復力・ワクチンの4つの柱を中心に展開している。
委員長は、「チーム・ヨーロッパ」がラテンアメリカ・カリブ海諸国とのパートナーシップ強化のため、2027年までに50億ユーロ以上を拠出すると発表した。この首脳会議では、デジタル移行とグリーン移行、気候変動・生物多様性損失対策、保健、食糧安全保障、移民、安全保障とガバナンス、国境を越える犯罪対策など、共通の優先課題に関するEUとCELAC諸国間のパートナーシップをさらに強化した。
首脳会議期間中、EUは2つの覚書(MoU)に署名し、アルゼンチンおよびウルグアイとのエネルギー協力を強化した。前者は、再生可能エネルギー、水素、メタン排出削減などの主要な協力領域を定め、社会的に公正なエネルギー移行を提供する必要性を強調している。後者では、EUとウルグアイ両国が2050年までに気候ニュートラルの達成を目指す中、再生可能エネルギー、エネルギー効率、再生可能水素が重要な協力領域として強調されている。
EUのグローバル・ゲートウェイ戦略の一環として、EU-CELAC首脳会議中に、欧州投資銀行(EIB)とサンタンデール銀行は、ブラジルにおける一連の小規模自家消費型太陽光発電所の設置を支援する3億ユーロの融資に署名した。同様に、EIBはチリ銀行に対し、より優れたエネルギー効率基準を備えた新築住宅に資金援助するための2億ユーロの融資と、成長するチリの再生可能水素産業を支援するための1億ユーロの融資を発表した。
EUはまた、チリとの持続可能な原材料のバリューチェーンに関するパートナーシップの確立に関する覚書を締結した。
デジタル領域では、EUおよびアルゼンチン、バハマ、バルバドス、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ジャマイカ、メキシコ、パナマ、パラグアイ、ペルー、スリナム、トリニダード・トバゴ、ウルグアイは、「EU-LACデジタル連合」を設立することでパートナーシップを深化させることに合意した。
[DW編集局]