[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2023/08/02
抄訳記事公開日:
2023/09/07

「農業イノベーション・プログラム」で1,400万ポンドの資金提供

£14m innovation funding unveiled in Farming Innovation Programme

本文:

(2023年8月2日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

環境・食料・農村地域省(Defra)の農業イノベーション・プログラムから、2件のコンペティションが発表された。これは、Innovate UKが実施する、「食料生産変革チャレンジ(transforming food production challenge)」との連携している。

■小規模研究開発連携(第3ラウンド)

8月14日に開始され、980万ポンドラの小規模研究開発連携コンペティションの第3ラウンドが開始される。これは、新たな農業用の製品やサービスを開発する事業者を支援し、それらが開かれた市場での商業化を成功に導くことを目的としている。ソリューションは、農業の生産性、持続可能性、環境影響、ネットゼロ排出への進展、レジリエンスなどを大幅に改善するものでなければならない。これまでのプロジェクトには、営農型太陽光発電によるベリー栽培や、カーボンフットプリントの少ない羊の飼育などがある。

■実現可能性調査(第3ラウンド連携)

9月18日に開始され、最大450万ポンドが提供される。このコンペティションは、構想の検証という困難な段階で研究開発に重要な支援を提供することで、事業者が実現可能性を的確に判断できるようにすることを目的としている。これまでのプロジェクト例には、次のようなものがある:
➀衛生監視の向上による、酪農場における牛結核管理の改善
②穀物農家向けの殺菌・殺虫二機能生物農薬を基礎とする、小麦の害虫を駆除する真菌株の特定

上記コンペティションの主な目的は、農業の現状に革命を起こす可能性のあるプロジェクトを特定し、支援することである。これらの取り組みは、主要な課題と機会に対処するソリューションを開発することにより、具体的な営利的シナリオの中で農家、栽培者、林業家にとって実利を確保しつつ、総体的に生産性を向上させることを目指している。

[DW編集局]