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- 国・地域名:
- 韓国
- 元記事の言語:
- 韓国語
- 公開機関:
- 科学技術情報通信部(MSIT)
- 元記事公開日:
- 2023/08/22
- 抄訳記事公開日:
- 2023/09/21
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韓国国内用だったR&Dを海外協力可能な構造に改編して「R&DをR&Dらしく」改革
- 本文:
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(2023年8月22日付、韓国技術情報通信部の標記発表の概要は以下のとおり)
科学技術情報通信部は、第4回国家科学技術諮問会議審議会議(2023年8月22日)に上程された「政府R&D制度イノベーション方針」と「2024年国家研究開発事業予算配分・調整結果」を発表した。その概要は以下のとおり。
■「政府R&D制度イノベーション方針」
1)価値を共有する先進国との協力を進めることができるよう制度を整備する。具体的には、法令改正とガイドライン策定により、政府研究所の研究者が韓国内外の大学、研究所、企業などと自由に協力できるよう支援する。
2)政府R&Dがより迅速かつ柔軟に進められるよう、政策R&D支援システムを改革する。具体的には、R&D事業の調査基準および手続きを大幅に緩和し、特に野心的・革新的なR&D事業には予備妥当性調査を免除する。予算と人材も、政府課題の遂行に必要な分野や競争力のある政府研究所に弾力的に配分する。
3)評価制度を改革し、データに基づいた透明で専門的なR&D管理を進める。具体的には、研究管理専門17機関の管理能力を点検し、「全省庁研究管理専門機関イノベーション方針」を策定、推進する。また、「全省庁R&D統合管理システム(IRIS)」を全面的にアップグレードする。
4)R&D予算が浪費されることがないよう徹底して管理する。具体的には、成果が低調な事業や外部機関から無駄が指摘された事業は、綿密に財政執行状況を点検し、構造調整や次年度予算の削減を行う。また、R&D事業評価に相対評価を全面的に導入し、下位20%の事業は構造調整する。R&D予算増加とともに増加した研究手当などは合理的に調整し、間接費の管理も強化する。大型装備の共同活用を強化し、活用実績の優れた施設にはインセンティブを与える。
■「2024年国家研究開発事業予算配分・調整結果」
1)世界最高水準を目指すイノベーションR&Dに10兆ウォンが配当された。超一流の競争力確保のための国際協力と世界最高水準の人材育成に2.8兆ウォン、次世代の成長をけん引する未来戦略技術分野に2.5兆ウォン、持続的な成長をもたらす主力産業分野における圧倒的な技術の確保に3.1兆ウォン、世界最高水準のデジタル競争力の確保とデジタル融合に、1.6兆ウォンを投入する。
2)政府課題遂行に必要なR&Dに引き続き予算が配当された。国防分野においては、国家安全保障に直結する兵器の高度化と基礎技術の確保などが円滑に推進されるように支援する。公共R&D分野においては、各種犯罪と災害から国民の安全を確保することができるよう、第一線の現場に欠かせない技術に集中的に予算を投入する。炭素中立分野においては、炭素多排出業種の低炭素化に直結する技術の確保や水素技術など重要技術のR&Dを中心に予算を投入する。事業化分野においては、公共技術の事業化や先端技術分野の起業などを中心に支援する。
3)基礎研究と政府研究所の予算は、研究開発全体の基盤であることから、削減は最小限に止められた。
4)従来非効率的であった10の8事業が統廃合され、3.4兆ウォン規模の構造調整が実施された。当面課題の解決のために最近数年間予算が急増した分野は、課題の再設定とともに予算の再構造化が行われる。
[DW編集局]