[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2023/08/30
抄訳記事公開日:
2023/09/19

障害学生支援用テレプレゼンスロボットの大学への配備

Projet TED-i : des robots de téléprésence au service des étudiants

本文:

(2023年8月30日付、高等教育・研究省(MESR)の標記発表の概要は以下のとおり)

高等教育・研究省は8月30日、障害や病気を抱える学生を支援するロボット215台を全国の大学に配備する方針を発表した。

同省は、「遠隔で相互に作用しつつ機能する」を意味する用語の頭字語をとった「TED-i」プログラムの一環として、「テレプレゼンスロボット」を全国の35の高等教育機関に配備し、入院、在宅ケア、心身の故障などで登校できない学生を包括的に支援することとした。

遠隔操作可能なロボットは、さまざまな場所でプログラムに従ってポイント間を移動でき、また単純なビデオ会議装置以上の強力な存在感を発揮して、また授業の合間または授業後でもさまざまな非公式の関係を形成して社会化に寄与する。

TED-iプロジェクトによる装置は2種類ある。

▽モデル「ビーム(Beam)」は、フランスのAwabot社製の非ヒューマノイドロボットであり、118台が大学に配備されている。

▽モデル「エドモ(EDMO)」は、フランスのAxyn Robotique社製で、水平・垂直方向に遠隔操作可能な卓上テレプレゼンスロボットであり、97台が大学に配備されている。テレプレゼンスロボットは、一人用のハイブリッド高効率ビデオ会議システムであり、従来のリモートワーク装置とは異なり、大学スタッフが都合のつかないときでも障害や病気の問題に対応できるようになっている。

ロボットの展開は、同省「高等教育・就職指導総局総局(DGESIP)」によって主導されており、また各機関には障害問題を担当するチームが置かれている。

現段階で評価するには時期尚早であるが、最初の反応は肯定的であり、教育機関の支援部門や学生の両方から好評を博しており、この活動はすでに実を結んでいる。

TED-iプログラムは、小中高校にもあり、国民教育・青少年省がプロジェクトの調整に当たっている。

[DW編集局]