[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究省
- 元記事公開日:
- 2023/09/27
- 抄訳記事公開日:
- 2023/09/29
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【速報】24年MESR予算案、265億7,000万ユーロに
- 本文:
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高等教育・研究省(MESR)は27日、政府の2024年一般会計予算案のうち、「研究・高等教育費」(研教費)の同省担当部分の額を、前年比3.18%増の約265億7,000万ユーロとすると発表した。23年の予算法に明記された見通しとおおむね同じ。10月から国会で審議入りし、順調に進めば12月下旬に可決・成立して新年から執行が始まるとみられる。
研教費は、政府一般会計予算に33種類(2023年の場合)ある主要経費(ミシオン)の一つで、研究や高等教育関係の予算の多くをまかなう。計8種類の目的別経費(プログラム)に分かれ、このうち5種類はほかの省庁が担当しているが、MESRは残る3種類を担当する。
今回の発表によると、MESR担当の目的別3経費の24年の案は、▽「高等教育および大学での研究(プログラム番号150)」が約150億ユーロ(前年約149億ユーロ)、▽「学生生活支援(同231)」が約33億ユーロ(同約31億ユーロ)、▽「科学研究および領域横断技術(同172)」が約82億ユーロ(同約78億ユーロ)となっている。
政府は21年からの10年間、研究予算を一貫して増額し続ける中期計画(複数年研究計画法=LPR)を推進しており、政府は、24年はこの計画枠から約17億ユーロ(23年は約12億3,000万ユーロ)をまかなうとしている。このLPRにより、24年は約6億4,400万ユーロを研究者の待遇改善に投資。これによって新たに650人分の研究職の採用枠を作れるほか、関係する諮問委員会の認可が得られれば、原子力・代替エネルギー庁(CEA)で73人の研究職を追加採用できるようになるという。
また政府は今回、LPRにより前年から増額できた部分として、▽大学などの高等教育機関の支援(約1億4,400万ユーロ増)、▽国立研究機関や指定研究インフラの支援(約3億2,400万ユーロ増)、▽国立研究機構(ANR)が行う公募プログラムの増加(約9,600万ユーロ増)、▽博士課程学生への支援(約2,500万ユーロ増)――などを挙げている。
[DW編集局]