（2023年8月27日付　中国共産党中央弁公庁、国務院弁公庁の標記発表の概要は次のとおり）

中国共産党中央弁公庁、国務院弁公庁はこのほど、「青年科学技術人材の育成・活用の強化措置」を発表した。その要旨は以下のとおり。

国家の科学技術の重要課題において、青年科学技術人材が、「主導的な役割を果たす」ことを支持する。国の主要科学技術課題、基幹科学技術研究、緊急科学技術研究においては、青年科学技術人材を大胆に起用し、プロジェクトリーダーに占める40歳以下の人材が原則的に50%を下回らないようにする。青年科学技術人材が、分野を超えてチームを組織して破壊的な技術イノベーション課題に取り組むことを奨励する。

国家自然科学基金による青年科学技術人材に対する資金援助の規模を着実に引き上げ、資金援助の比率を45%以上に保持し、青年科学技術人材が、独創的、先端的、学際的科学課題に取り組むことを支持する。

国家重点研究開発計画の青年科学者プロジェクトを実施し、リーダーの応募年齢を40歳に緩和し、職階、学歴の制限は設けない。経費の使用については、一括払いシステムを導入することができる。

国家科学技術イノベーション基地は、青年科学人材の育成・活用を強力に進めなければならない。各基地は、青年科学技術人材が科学研究プロジェクトを自主的に設定する事を奨励し、40歳以下の青年科学技術人材がリーダーとなる比率を、原則的に60%を下回らないようにする。青年科学技術人材の構成比率、科学研究課題の指導力、重要な独創的成果の達成などの状況を、国家科学技術イノベーション基地の業績評価の指標に組み入れ、評価結果の活用を強化する。

科学研究機関の独立した人材評価能力を向上させなければならない。青年科学人材の評価メカニズムを確立・整備し、評価方式を革新し、評価審査のサイクルを科学的に設定し、審査の頻度を減らし、等級評価を実施し、優秀な青年科学人材の職階と昇進のメカニズムを整備・実行に移さなければならない。単純に論文の数をもって英雄視することに断固反対する。

青年科学人材の国際的な交流・協力を強力に支持しなければならない。青年科学人材の海外のハイレベル研究機関への留学、研修、共同研究を支持する。青年科学人材の国際的な学術会議への参加や立ち上げなど、青年科学人材の国際的な活動と影響力の向上を奨励する。

[DW編集局]