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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2023/09/25
- 抄訳記事公開日:
- 2023/10/25
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EU ミッション、土壌の健全性を支援する17のプロジェクトに9,000万ユーロを拠出
EU Mission ‘A Soil Deal for Europe': €90 million for 17 new projects to support healthy soils
- 本文:
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(2023年9月25日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州委員会は、EUミッション「欧州の土壌政策(Soil Deal for Europe)」に貢献する17の新たな研究プロジェクトに9,000万ユーロを投資する。これらのプロジェクトは、健全な食品の持続可能な生産、生物多様性の保護、気候変動に対するレジリエンスの構築、「欧州グリーンディール」の目標達成のために、土壌の健全性の回復と保護に取り組む。
本プロジェクトには32か国から314の機関が参加している。参加国には、EU加盟国のほか、Horizon Europe関連国(イスラエル、コソボ、ノルウェー、セルビア、トルコ)と、非関連国(英国、米国、カナダ、スイス)、参加機関には、大学、研究機関、中小企業、企業、NGO、地方自治体が含まれる。
これらプロジェクトは、2030年までに土壌の健全性の回復と保護のために、次のようなさまざまなメリットをもたらすことになる。
・土壌とその健全性に関する研究・イノベーションの知見を統合する、知見データ・リポジトリの創設
・食品加工廃棄物の削減、および残留物の有効利用による有機土壌改良剤や肥料製品の製造・試験
・土壌の生物多様性と生態系サービス(農業生態系や森林生態系など)の測定指標の導入
・土壌汚染の原因を特定し、都市部や農村部における費用対効果の高い持続可能な土地管理を行うためのツールと方法の提供
・土壌炭素の算定に必要なカーボンファーミングの実施、および算定法の標準化、認証メカニズム導入の促進
・二酸化炭素を固定化し、温室効果ガス排出を削減する土地管理者の取り組みを監視、報告、検証するための枠組みの構築
・土壌教育に関する資料、ガイドライン、カリキュラム基準、トレーニングの共同策定
・来年から運営を開始する100の「土壌ミッションのリビングラボ・ライトハウス(Mission Soil Living Labs and Lighthouses)」のネットワークを支援、拡大、促進するためのワンストップ・ショップ体制の構築
・焼却や埋め立ての削減、生物廃棄物からの栄養素回収の強化 [DW編集局]