[本文]
-
- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2023/09/25
- 抄訳記事公開日:
- 2023/10/24
-
欧州委員会、マイクロプラスチックの使用を制限
- 本文:
-
(2023年9月25日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州委員会は本日、EUの化学物質規制「REACH」に基づき、製品に意図的に添加されるマイクロプラスチックを制限する措置を採択し、環境保護に向けて新たな大きな一歩を踏み出した。新規則により、約50万トンのマイクロプラスチックの環境への放出が防止される。マイクロプラスチックそのもの、およびマイクロプラスチックが意図的に添加され、使用時にマイクロプラスチックが放出される製品の販売が禁止される。但し、正当な理由がある場合は、適用除外や、新規則に適応移行期間が適用される。
採択された規制では、マイクロプラスチックの定義を広げ、有機化合物で、不溶性で、難分解性である5ミリメートル以下の合成ポリマー粒子すべてが対象となる。目的は、できるだけ多くの製品からの意図的なマイクロプラスチックの排出を削減することである。制限の対象となる一般的な製品の例は次のとおりである。
・スポーツの人工グランド表面に使用される粒状の充填材(環境中に放出されるマイクロプラスチックの最大の発生源)
・化粧品(角質除去用マイクロビーズ、特定の質感、香り、色付けなど、複数の目的でマイクロプラスチックが使用されている)
・他にも、洗剤、柔軟剤、光沢剤、肥料、植物防疫製品、玩具、医薬品、医療機器などがある。産業現場で使用される製品や、使用中にマイクロプラスチックを放出しない製品は販売禁止の対象外となるが、製造業者は、マイクロプラスチックの排出を防ぐために、製品の使用法と廃棄法に関する説明書を提供しなければならない。
[DW編集局]