[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2023/09/19
抄訳記事公開日:
2023/10/23

BMBF大臣:持続可能な新しいイノベーション文化を創り出す

Stark-Watzinger: Wir wollen eine neue Innovationskultur für Nachhaltigkeit fördern

本文:

(2023年 9月19日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)

BMBFが、持続可能性を目指す独自の戦略を初めて発表した。この戦略は、持続可能性を目指す連邦政府とBMBFとの戦略インターフェースを強化し、実施の際に革新的な推進力を与えるものである。

ニューヨークで開催された国連サミットでは、2030アジェンダの中間レビューについて議論された。2015年、このアジェンダにより、国連は2030年までに世界中で自然資源の保護、社会正義、経済発展を進めるという野心的な目標を設定している。

BMBFは今回の戦略で、自らの活動のみならず、さらに新たな推進力を提供したいと考えている。そのために、戦略では、五つの基本原則と、三つの具体的な目標を策定した。主な狙いは、複数の持続可能性目標を同時に推進する体系的なイノベーションを創り出すことである。

五つの基本原則は、B&F&Iに着目し、持続可能性という目標への推進力としてそれらを用い、持続可能な新たなイノベーション文化を創り出すことである:
1) 持続可能性を行動原則とする。
2) 教育と研究こそが、持続可能性を進める原動力である。
3) エビデンスに基づく意思決定は、持続可能性の前提条件である。
4) 持続可能性とは、「誰一人取り残さない」ことを意味する。
5) 持続可能性は、イノベーションと競争力の新たな可能性を提供する。

三つの具体的な目標は、持続可能性のための新たなイノベーション・アプローチを創り出し、持続可能性を目指す原則とB&F&Iとの間の橋渡しをすることである:
1) 事務行政部門での目標:行政プロセスでの持続可能性を確かなものとする。
2) 組織・システム上の目標:BMBFのB&F&Iに関する政策では、一貫して持続可能性の目標を考慮すること。
3) 変換目標:B&F&Iへの助成は、持続可能性への変換を主要な目標として実施する。

ベッティーナ・シュタルク=ヴァッツインガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は、「BMBFの持続可能性を目指す戦略により、持続可能性のための新たなイノベーション文化を創り出したい。教育、研究、イノベーション(B&F&I)を促進する際に、持続可能性を取り上げるための具体的な目標を設定した。特に学校、大学、研究機関の参画を望んでいる」と述べている。

[DW編集局]