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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2023/09/18
- 抄訳記事公開日:
- 2023/10/20
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BMBF大臣:フォーラム「未来戦略」により戦略的なイノベーション・システムを推進する
- 本文:
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(2023年 9月18日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)
ベッティーナ・シュタルク=ヴァッツインガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は、2023年9月に独立フォーラム「未来戦略(#Zukunftsstrategie)」を立ち上げた。
このフォーラムの任務は、未来戦略の実施とさらなる展開について、連邦政府とミッション・チームに助言することである。フォーラムは企業、学会、市民社会からの21人の専門家で構成され、最初の会合は9月21日にベルリンで開催された。
「研究とイノベーションのための未来戦略」は今年2月8日に連邦政府にて閣議決定され、ドイツの研究・イノベーション・システムの強力で戦略的な位置付けを可能とし、社会的およびグローバルな課題の克服に貢献することを目的としている。これに関し、連邦政府は連立協定で策定された将来の分野に基づいて6つのミッションに合意した。そのテーマは、資源に配慮した経済、気候保護と生物多様性の保全、健康・医学、デジタル技術主権、宇宙と海洋研究、社会の強靭性、である。それぞれのミッションを独自の目標に沿って具体化することが、部門にまたがったミッション・チームの任務である。フォーラム「未来戦略」は、6つのミッションに沿って、外部の専門家委員会として助言する。3人のフォーラムメンバーがそれぞれ特定のミッションの担当となる。
研究とイノベーションは、進歩の源泉であり、機会を提供するものであって、連邦政府は、新たなイノベーション戦略において、三つの目標を掲げている:
1) テクノロジー優位性を推進する:ある分野ではテクノロジー優位性を維持・拡大し、他の分野では新たに優位性を獲得する。ドイツと欧州連合(EU)は、キーテクノロジーを理解して開発し、生み出さねばならない。
2) 研究の移転を推進する:研究の応用への移転を推し進める必要がある。科学で生れた革新的なソリューションを人々の生活に適用するために、連邦政府は、「研究とイノベーションのための未来戦略」によって、イノベーションと移転のシステムを最適化し、拡大する。
3) テクノロジーをあらかじめ限定しない:社会のあらゆる分野で、テクノロジーを限定せず開放する。そこでさまざまなテクノロジーの開発を進め、多様な課題に対して適切なソリューションを提供できるようにする。それによって将来の世代のフリーハンドが担保される。これらの目標を達成するため、連邦政府は、省庁全体にまたがる研究・イノベーション政策を再調整している。
BMBF大臣は「未来戦略により、連邦政府の研究・イノベーション政策を実行するための省庁横断型の基盤を提供した。このフォーラム「未来戦略」は、すべての重要な利害関係者が参加するドイツにおける開かれた機敏なイノベーション・システムの構築を進めていく」と述べた。
[DW編集局]