（2023年9月25日付、国務省（Department of State：DOS）の標記発表の概要は以下のとおり）

国務省は、新たな国務長官付科学技術顧問（Science and Technology Adviser to the Secretary of State）としてパトリシア・グルーバー（Patricia Gruber）博士を発表した。氏は科学技術顧問室（Office of the Science and Technology Adviser）を率い、外交政策に影響を及ぼす科学技術動向を予測し、省内のSTEM能力を高め、国務省と国内外の科学技術界の関係者とをつなぐ役割を担う。

氏は、民間セクターでの豊富な経験と学術・研究界でのリーダーとしての実績により、この職務に任ぜられた。氏は海軍研究局（ONR）の最高科学責任者、バテル記念研究所海事システムの副所長兼ゼネラルマネージャー、ペンシルベニア州立大学応用研究所の副所長を務めた経歴を持つ。

グルーバ―氏の任命は、科学技術の専門知識を国務省のあらゆるレベルに取り入れるというブリンケン国務長官の責務を反映し、米国の外交政策の中心課題に科学界を積極的に関与させることの重要性を強調するものである。氏は、現在省内で進行中の活動を基に、米国の科学技術外交を進めることになる。

[DW編集局]