[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国宇宙庁
元記事公開日:
2023/09/28
抄訳記事公開日:
2023/11/06

宇宙技術の開発と応用に対する6,500万ポンドの助成公募

UK launches £65 million funding call for space technologies and applications

本文:

(2023年9月28日付、英国宇宙庁の標記発表の概要は以下のとおり)

英国宇宙庁は、宇宙技術の開発と応用における英国のリーダーシップを高める画期的なイノベーションに、最大6,500万ポンドの助成を行うと発表した。

国家宇宙イノベーションプログラム(NSIP)は、新たな宇宙技術、衛星利用、衛星サービスの開発を加速する可能性のある、英国の組織によって企画されたハイリスク・ハイリターンのプロジェクトを支援する。NSIPは、気候変動対策への衛星データの利用や、衛星運用をより持続可能にするサービスの提供などの課題に対処する、斬新で価値ある実用的イノベーションを開発する機会を英国の宇宙部門に提供する。

最大3,400万ポンドの第1次助成では、イノベーションを推進し、市場への投入を加速し、英国の宇宙部門への投資を促進する提案を募集する。残りの助成金は、2024年と2025年の募集に充てられ、プロジェクトは2027年3月まで実施される予定である。

NSIPは、2020年の試験的開始以来、英国の組織に2,500万ポンド以上の資金を提供しており、その中には2023年6月に打ち上げられた初の中波長赤外線(MWIR)衛星、SatVuも含まれる。この衛星は、地球観測データを利用して建物の排出量に関する情報を入手し、顧客のエネルギー使用の改善や、排出量の削減を可能とする。一方、ノーサンブリア大学は、NSIPの資金を利用して、将来の衛星コンステレーションや宇宙科学のミッションを支援する衛星間データ共有を飛躍的に向上させる、新たな小型レーザー光通信端末の設計、試験、制作に取り組んでいる。

[DW編集局]