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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国家科学審議会(NSB)
- 元記事公開日:
- 2023/10/05
- 抄訳記事公開日:
- 2023/11/08
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「科学工学指標2024 」:学術機関での研究開発の現状報告
Business funding for university research grew faster than federal funding in 2021
- 本文:
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(2023年10月5日付、国家科学審議会(National Science Board: NSB)の標記発表の概要は以下のとおり)
NSBは、「科学工学指標2024」の一部である報告書『学術機関での研究開発(Academic Research and Development」)』を発表した。本報告書は、NSB指導の下、国立科学財団(NSF)の国立科学・工学統計センター(NCSES)が作成しており、大学が研究の遂行や科学者・工学者の育成のために受けている資金提供をについて、詳細な情報を提供するものである。
本報告書によると、2012年から2021年の間、連邦政府による学術機関への研究開発投資は、依然として投資全体の中で最大の割合を占めているが、企業による投資は政府による投資を上回るペースで増加した。
本報告書のハイライト:
▽研究開発投資全体に占める連邦政府投資の割合は、2012年の61%から2021年の55%に減少した。
▽生物学、生物医学、健康医学が、研究開発投資の主要分野となっている。
▽理工系博士号保持者で学術的な職に就いた学生数について、2003年から2021年にかけての増加分は女性が男性を上回った。
▽学術機関で雇用されている理工系博士号保持者およびフルタイム雇用の教員等に占める黒人、ヒスパニック、アメリカン・インディアン、アラスカ・ネイティブの割合が、それぞれ2006年の8%、7%から2021年には、10%、9%に増加した。
▽研究開発投資は、一部の教育機関に集中している。2021年には、4年制学位を授与できる計3,733機関のうち研究が非常に盛んであった131機関において研究費全体の75%近くが使用された。
▽過去30年間で、理工系博士号取得者の就職先は、学術界から営利企業へとシフトした。1993年には45%が大学に、31%が企業に就職したが、2021年にはそれぞれ39%、37%となった。
[DW編集局]