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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2023/11/08
- 抄訳記事公開日:
- 2023/11/22
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ドイツ・ウクライナの科学技術協力の拡大
- 本文:
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(2023年 11月8日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)
ドイツとウクライナの2国間には、30年にわたる科学技術分野の協力関係がある。11月8日、ベッティーナ・シュタルク=ヴァッツインガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は、ベルリンにウクライナのオクセン・リゾヴィイ(Oksen Lisovyi)教育科学大臣を迎え、これまでの協力関係を称えるとともに、さらなる拡大を図ると述べた。
二日間の訪問の冒頭、両大臣は関係強化を図るための意向表明書に署名した。BMBF大臣は「本日、この意向表明書に署名することで両国の協力関係を更新し、新たな将来のパートナーシップの始まりとしたい」と述べた。
▽30年に及ぶ「科学技術協力宣言(WTZ)」の成功
1993年に正式に署名されたWTZ宣言は、両国間の化学技術協力の成功の基盤であり、ロシアによる侵攻を経ても確固として維持されている。▽さらなる協力強化
今回署名された共同意向表明は、科学技術分野における両国の協力関係を継続し、未来志向の形で拡大する新たな政府間協定が2024年に締結されることが期待されている。特に次の3つの目標が重要である。
1)気候、エネルギー、健康・医学の分野における地球規模の課題に共同で対処するための科学協力の深化
2)EUへの加盟を視野に入れたパートナーシップの強化、「欧州研究領域(ERA)」におけるウクライナの地位確立
3)戦争の影響に対処し、研究・イノベーションのためのより良い枠組みを構築するためのウクライナの科学システムの再構築支援▽ドイツ・ウクライナ共同卓越研究拠点
ウクライナに国際競争力のある研究グループを設立し、二国間の研究開発協力を長期的に強化する。▽グリーン・ディール・ウクライナ:持続可能なエネルギーシステムの開発のためのシンクタンク
ウクライナの再生可能エネルギーに基づく、持続可能なエネルギーシステムの構築を支援する。▽ウクライナの学生・研究者のための最高の教育機会
ドイツの大学は、現在9,000人以上の学生や多くの研究者を支援している。BMBFは、両国の大学間協力を確立、維持すると共に、ウクライナ全国学術相談窓口も開設している。 [DW編集局]