（2023年11月8日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり）

欧州委員会はこのほど、西バルカン半島諸国(北マケドニア、モンテネグロ、セルビア、アルバニア、ボスニア、ヘルツェゴビナ、コソボ)の新たな成長計画（Growth Plan for the Western Balkans）を採択した。これは、EU加盟に先立って当該地域に加盟のメリットの一部を提示、経済成長を促進し、社会経済の融合を加速することを目的としている。目標は、対象国が改革と投資を強化して、経済の拡大プロセスと成長の速度を大幅に加速できるようにすることである。このため、2024年から2027年までの間、60億ユーロの西バルカン向け改革・成長ファシリティ（Reform and Growth Facility for the Western Balkans）が提案されている。

西バルカン半島の新たな成長計画は次の4つの柱に基づいている。

・EUの単一市場（Single Market）との経済統合の強化
・EUの規則と基準に基づく地域共通市場（Common Regional Market）を通じた西バルカン諸国内の経済統合促進
・抜本的改革の加速、EUへの加盟支援、持続可能な経済成長、地域の安定強化
・2024年から2027年までの西バルカン諸国向け改革・成長ファシリティを通じた改革のための財政援助拡大

[DW編集局]