（2024年1月17日付、高等教育・研究省（MESR）の標記発表の概要は以下のとおり）

「スターテーズ」は、若手研究者のスキルと研究活動の向上を目指して、彼らによる起業を促進する措置を全国的に普及するプログラムである。

このプログラムは、博士課程の学生と博士号取得後5年未満の研究者を対象として起業家精神を啓発するもので、社会が直面している社会、経済、文化、環境上の課題に対応するソリューションの開発に貢献することで、その特色を全国的に伝えるものである。

「スターテーズ」は、団体への所属を通じて、一連の博士人材支援策の可視化や拡大に力を入れるだけでなく、全国規模のエコシステムの構築を提案している。

また「スターテーズ」は技術革新とディープテックのみならず、人文社会科学や学際的アプローチのあらゆる形のイノベーションも対象としており、その対象範囲は限りなく広い。

若手研究者の起業意識を高める措置は、以下の目的で実施される全国レベルのコミュニケーション活動に役立っている。

▽若手研究者の支援を促進し、参加意欲を有する若手研究者への宣伝を拡大する。
▽博士課程大学院や研究室へのアプローチを促進する。
▽若手研究者が論文作成から得たスキルを社会経済的なアクターに広げる。

「スターテーズ」チャレンジに受賞者を参加させるためには、プログラムへの参加申し込みが必須である。

プログラムに参加して受賞すると、MESR大臣の支援の下で開催される年に一度の全国イベントに招待される。MESRにより、受賞した若手研究者は脚光を浴び、互いに交流し、そのアプローチの向上が図れる。

「スターテーズ」は、MESR、研究・イノベーション学術地域（DRARI）、フランス大学連合（France Universités）、フランス公共投資銀行（Bpifrance）、博士課程大学全国ネットワーク(RNCD)、Pépiteネットワーク、および技術移転促進機関（SATT）の代表を含む全国組織委員会によって主導されている。

2017年以来、起業家組織の競争力は、研究とそのイノベーションの可能性に大規模な投資を行ってきたMESRの優先事項である。とりわけこれらの取り組みは、10年間でさらに250億ユーロを研究に充てる複数年研究計画法（中期研究計画）や、政府の5か年投融資計画「フランス2030」によっても強力に支えられている。特に後者によって、2023年、大学イノベーション拠点24件と、その試行拠点5件を全国で展開することができた。

MESRは、昨年11月、経済・財務・産業及びデジタル主権省と共同で、科学技術の発見が経済と社会に与えるインパクトを強化するため、博士号の認識、特に企業内の認識を改善するミッションを、博士課程大学全国ネットワークのシルヴィ・ポミエ会長とテック・エライア特定投資ファンドのアソシエイトディレクターであるザビエル・ラザルス氏に委託した。

[DW編集局]