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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2024/02/15
- 抄訳記事公開日:
- 2024/03/29
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水素バリューチェーンにおける「欧州共通利益重要プロジェクト」に対する加盟7か国による最大69億ユーロの支援
- 本文:
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(2024年2月15日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州委員会は、EU国家援助規則に基づき、欧州共通利益重要プロジェクト(IPCEI)の第3弾として、水素インフラの支援を承認した。このIPCEIは、再生可能水素の供給を増やし、それによって天然ガスへの依存を減らし、欧州グリーンディールとREPowerEU計画の目標達成に貢献することが期待されている。
「IPCEI Hy2Infra」と呼ばれるこのプロジェクトは、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキアの加盟7か国によって共同で立案され、承認された。
これら加盟国は最大69億ユーロの公的資金を提供する予定で、これにより54億ユーロの民間投資を引き出すことが期待されている。このIPCEI の一環として、中小企業(SME)を含む32社が33件のプロジェクトに参加する。
IPCEI Hy2Infraは、以下を支援することで水素バリューチェーンを幅広くカバーする。
・再生可能水素を生産するための3.2GWの大規模電解槽の導入
・新設・再利用による約2,700kmの水素送配網の整備
・少なくとも370GWhの容量を持つ大規模な水素貯蔵施設の建設
・年間6,000トンの水素を輸送する液体有機水素運搬船(LOHC)用のターミナルと関連港湾インフラの整備各国はまた、障壁をなくし、将来の市場統合を促進するため、相互運用性と共通規格についても協力する。このIPCEIは、水素インフラがさまざまな地域のクラスターから始まり、段階的にEU全域に化買う題していくのを支援する。
近い将来、いくつかのプロジェクトが実施される予定で、地域により、大規模電解槽が2026年から2028年の間に、パイプラインが2027年から2029年の間に稼働する予定である。プロジェクト全体の完了は2029年を予定している。
IPCEI Hy2Infraは、水素バリュー チェーンに関するIPCEIの第1弾、第2弾を補完するものである。
[DW編集局]