（2024年3月8日付、英国研究・イノベーション機構（UKRI）の標記発表の概要は以下のとおり）

エネルギー規制当局のガス・電力市場局（Ofgem）とInnovate UKは、Ofgem戦略的イノベーション基金（SIF）の第3ラウンドの開始にあたり、44件のプロジェクトの実現可能性調査を資金支援する580万ポンドのパッケージを発表した。

Ofgemから資金提供を受け、Innovate UKによって実施されるSIFは2021年に開始された。4億5,000万ポンドの5年間のプログラムが、英国のエネルギーネットワークの将来を形成し、ネットゼロへの移行を加速することを目的として企画された。

SIFは、エネルギーネットワークの主要な課題に対する可能性のあるアイデアを発掘し、最も有望なものをできるだけ早期に特定することを目標としている。そして、このネットワークがネットゼロを達成するために必要な支援の提供を目指している。

採択対象となった発掘段階の上記44件のプロジェクトは、エネルギー ネットワーク企業が主導し、イノベーターやパートナー組織と協力して取り組む。これらのプロジェクトは、SIFの第3回目となる最新ラウンドでエネルギーネットワークが直面する最も差し迫った課題として特定された課題に焦点を当てる。

◼ 優先課題には、次のような課題がある。

・システム全体の計画とネットワークの活用により、より迅速かつ安価なネットワーク変革と資産展開を促進する。
・公平で安全なネットゼロ電力システムを実現するための、新しい技術、プロセス、市場アプローチ。
・エネルギーシステムの柔軟性を解放することで、熱の電力化を加速する。
・Power-to-Gas（P2G）を可能にしてシステムの柔軟性とエネルギーネットワークの最適化を実現する。

[DW編集局]