（2024年3月13日付け、NSFの標記発表の概要は以下のとおり）

米国立科学財団（NSF）および全米人文科学基金（NEH）は、カナダ、フィンランド、日本、韓国、英国の資金助成機関とともに、「バイオ経済を通じた地球規模課題への対処」をテーマにしたグローバルセンター2024コンペティションの開始を発表した。

この新たなグローバルセンターは、バイオ経済に関する利用志向の研究を展開するために、研究参画とコミュニティ関与の拡大に向けたベストプラクティスを活用する、国際的かつ学際的な共同研究センターとなる。またこれらのセンターは、学生や若手研究者に教育と労働力開発の機会を創出し、グローバルなSTEM活動全体の多様性・公平性・包括性・アクセシビリティを強化する。

本コンペティションでは、「生命樹全体での生物多様性の活用によるバイオ経済の強化」と「バイオファウンドリ」の2つの包括的カテゴリーの提案を募集する。これらのカテゴリーには、例えばバイオ経済のデータ、バイオコンピューティング、微生物の多様性、植物ゲノミクス、精密農業、グリーン経済、経済・政策の視点、バイオ経済技術の倫理的影響、メタボロミクス、バイオ工学、合成生物学、代謝工学、生物学的設計の迅速プロトタイピング、バイオ精製といった分野が含まれる。

5～7チームの採択が想定されており、NSFとNEHは、米国を拠点とする研究者に、4〜5年間で最大500万ドルを支援する。外国人研究者は、各々の国の助成機関から同額の資金援助を受ける。

他国の助成機関：
カナダ：カナダ自然科学工学研究会議(NSERC)・カナダ人文社会科学研究会議(SSHRC)
フィンランド：フィンランド研究評議会(RCF)・ビジネスフィンランド(BF)
日本：科学技術振興機構(JST)
韓国：科学技術情報通信部(MSIT)・韓国研究財団(NRF)
英国：研究･イノベーション機構(UKRI)

[DW編集局]