[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2024/05/06
抄訳記事公開日:
2024/06/18

国家AI研究リソースパイロットが第一ラウンドの35プロジェクトを採択

NSF-led National AI Research Resource Pilot awards first round access to 35 projects in partnership with DOE

本文:

(2024年5月6日付、国立科学財団(NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

NSFとエネルギー省(DOE)は国家AI研究リソース(NAIRR)パイロットプログラムで支援を受ける35の第一ラウンド・プロジェクトを採択した。

NAIRRパイロットとはバイデン大統領の「安全・安心で信頼性できるAIの開発と使用」に関する大統領令に基づくもので、AI研究者や学生に主要なAIリソースやデータへのアクセスを提供する。27のプロジェクトがNSFのファンドを受けた先進コンピューティング・システム上のリソースを通じて支援され、他の8件のプロジェクトはDOEが支援するシステムにアクセスする。

今回採択されたプロジェクトはAI関連の多分野にわたり、言語モデルの安全性とセキュリティ、プライバシーと国家モデル、プライバシー維持合成データ生成の調査などが含まれる。その他、領域特化型研究に焦点を当てるプロジェクトもある。例えば、AIや衛星画像を使用した永久凍土攪乱地図の作成、水生科学のための基礎モデルの開発、医療画像データの確保、農業病害虫識別のためのAI使用などである。

今回の発表と同時に、NAIRRパイロットは二回目の公募も開始している。これは、研究者や教育者に、先進コンピューティング・システム、クラウド・コンピューティング・プラットフォーム、基盤モデルへのアクセス・ソフトウェア・プライバシー向上技術ツール、モデル訓練のための共同研究、教育プラットフォームなどへのアクセスを提供するものである。これには、マイクロソフトやアマゾンウェブサービス等の企業からの最先端リソースも含まれる。さらに、この募集では、大学の教育者が計算やデータ、ソフトウェアのリソースにアクセスし、学生の教育に生かすことも求めている。

[DW編集局]