[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
首相府投資総務庁(SGPI)
元記事公開日:
2024/06/12
抄訳記事公開日:
2024/06/24

「299億ユーロを運用開始」 SGPI、報告書を公表

France 2030 : publication du rapport d’activité 2023

本文:

 政府の5か年投融資計画「フランス2030」を統括する首相府投資総務庁(SGPI)は12日、2023年の活動報告書を公表し、5か年の投資予定総額540億ユーロのうち、すでに299億ユーロの運用が始まっていることなどを明らかにした。

 「フランス2030」は、産業力強化とイノベーションの創出を主目的とした、2022~26年の総合投融資計画で、政府一般会計に独立した予算枠を持つ。国として重視する研究開発の分野・領域をリストアップして重点投資する「優先研究プログラム」や、すぐれた高等教育・研究拠点を採択する「エクセランス」(旧IDEX)、イノベーションの創出拠点を採択する「大学イノベーション拠点プログラム」などが含まれている。この「フランス2030」の司令塔の役割を果たすのがSGPIであることから、今回の報告書は実質的に「フランス2030」の進捗状況を表している。

 報告書は、2023年の象徴的なプロジェクト事例を紹介するとともに、同年は「意義深い飛躍」があったとしている。また補助対象の案件は約6,000件あるとした上で、うち▽独自の取り組みを行う組織が4,200件、▽3,650件の投資プロジェクトが稼働中、▽299億ユーロを運用開始、▽公募プログラムの250種類以上が始動――といった現状を報告している。

[DW編集局]