[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2024/05/17
抄訳記事公開日:
2024/06/25

REPowerEUの2年間:欧州のエネルギー・レジリエンスが強化される

Two years of REPowerEU: Strengthening Europe's energy resilience

本文:

(2024年5月17日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

2022年5月、欧州委員会は、ロシアによるウクライナ侵攻およびエネルギー資源の経済的武器としての利用に対応して、REPowerEU計画を立ち上げた。この計画の主な目的は、エネルギーを節約してエネルギー供給を多様化し、EU向けにより多くのクリーンエネルギーを生産することであった。

2年が経過した今、REPowerEUがEU市民と企業をエネルギー不足から守る上で重要な役割を果たし、同時にロシアの軍事資金を弱体化させることでウクライナに不可欠な支援を提供してきたことは明らかである。欧州は共同の取り組みを通じて、ロシアからのエネルギー輸入を大幅に削減しただけでなく、クリーンエネルギーへの移行を加速し、価格を安定させた。

主な成果は次のとおりである。

・2022年8月から2024年3月までに天然ガス消費量を18%削減
・ロシアの化石燃料への依存を克服。ロシアからの天然ガス輸入の割合は2021年から2023年の間に45%から15%に減少した。
・安全で手頃なエネルギーへのアクセスの確保
・2022年以来初めて、風力と太陽光による発電量が天然ガスによる発電量を上回った。
・再生可能エネルギーの導入が急速に増加。太陽光発電容量が約96GWという新記録を達成し、2022年以降風力発電容量が33GW増加している。

欧州委員会は、「復興・回復力ファシリティ(Recovery and Resilience Facility)」をファンディングの中心とするREPowerEU計画の資金支援に、3,000億ユーロ近くを投じてきた。

[DW編集局]