[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領科学技術諮問会議(PCAST)
元記事公開日:
2024/04/29
抄訳記事公開日:
2024/06/24

PCASTが報告書「研究の強化:人工知能を活用してグローバルな課題に対応」を公表

PCAST Releases Report on Supercharging Research: Harnessing Artificial Intelligence to Meet Global Challenges

本文:

(2024年4月29日付、大統領科学技術諮問会議(President’s Council of Advisors on Science and Technology:PCAST)の標記発表の概要は以下のとおり)

本日PCASTは、米国が責任をもって人工知能(AI)の能力を活用し、科学的発見を加速するための新たな行動を提言する報告書「研究の強化:人工知能を活用してグローバルな課題に対応」を発表した。

これは「AIの安全、安心、信頼できる開発・使用に関する大統領令」を受けて作成されたもので、研究者に力を与え、科学的可能性を探求し、デジタル化が進む世界におけるリスクを軽減するために、AIの安全で効果的な使用を積極的に推進するアプローチを概説している。また、AIがすでに重大な影響を及ぼしつつある研究分野の例を紹介し、AI技術の効果的かつ責任ある使用の確保に必要な実践についても論じている。

PCASTによる具体的な提言は以下のとおり。

●「国家AI研究リソース(NAIRR)」のパイロット版など、既存の取り組みを拡大して基本的なAIリソースを広範かつ公平に共有し、全ての学術研究者、国立研究所、中小企業、非営利団体に利益をもたらす
●重要な研究ニーズに向けて、匿名化された連邦データセットへの安全かつ責任あるアクセスを拡大する
●NAIRRタスクフォースによるNAIRRビジョンに概説されているように、学界・産業界・国立研究所・連邦政府機関間の協働を含むAIの基礎研究と応用研究の双方を支援する
●科学研究プロセスの全段階を通して、責任ある、透明性のある、信頼できるAI使用の原則を採用し、AIの科学的利用による不正確、偏向的、有害、または再現不可能な発見のリスクを管理する
●AI支援を科学的ワークフローに組み込む革新的アプローチを奨励し、研究者がAI支援を責任もって活用しながら質の高い科学を創造的に実施することを促進する

[DW編集局]