[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2024/04/30
抄訳記事公開日:
2024/06/25

バッテリー生産研究施設(FFB PreFAB)の第一段階建設を開始

Stark-Watzinger : Wir bauen die Batteriezellproduktion von morgen auf

本文:

(2024年4月30日付、連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)

4月30日、シュタルク=ヴァッツインガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣が、ノルトライン・ウェストファーレン州ヴュスト首相、フラウンホーファー協会ハンゼルカ会長とともに、ミュンスターに建設中のバッテリー研究施設 (FFB PreFAB) の竣工式に参加した。

FFBはバッテリー生産の規模拡大と産学の連携を図り、研究成果の商業化を目的としている。世界的にもユニークな研究インフラを提供しており、中小企業、大企業、学術機関が、デジタル化され柔軟でモジュール化された製造環境で、新しいバッテリー技術のテスト、実装、最適化を行うことができる。このことは、ドイツ経済の強化と緊急に必要とされる専門人材の養成にも大きく寄与する。

このプロジェクトにBMBFは最大5億ユーロを提供し、フラウンホーファー協会、アーヘン工科大学、ユーリッヒ研究センター、ミュンスター大学によって実施される。ノルトライン・ウェストファーレン州は土地、建物を提供するとともに数億ユーロを投資予定である。

FFBは二段階に分けて建設される。第一段階のFFB PreFABは完全なバッテリー生産環境を提供する。生産規模の拡大や現在の生産の課題に対応するためのイノベーションラボとモジュールも設置される。今回はこの第一段階での研究が開始されたことになる。

第二段階においてはさらに、すべての製造工程と共通の電池フォーマットに対応するギガファクトリー条件を備えた生産環境を整備することとしており、2024年末の着工を予定している。

このような状況を踏まえヴァッツインガーBMBF大臣は、「FFBは、ドイツが技術主権を維持し、競争力と持続可能なバッテリー・エコシステムを構築していくうえでの一里塚となる。」、ヴュスト首相は、「着工から2年でここまできたことは、ノルトライン・ウェストファーレン州がレベルの高い労働力を確保し野心的な気候変動目標を達成できる産業立地拠点として存続していくことができる。」、ハンゼルカ会長は「欧州における持続可能で競争力のあるバッテリー生産体制実現の一里塚に到達した。」とそれぞれ祝辞を述べた。

(参考)FFBとは、Forshungsfertigung Batteriezell(バッテリーセル研究施設)の略

[DW編集局]