[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2024/06/12
抄訳記事公開日:
2024/07/16

欧州委員会調査:中国製電気自動車が不当な補助金の恩恵を受けている

Commission investigation provisionally concludes that electric vehicle value chains in China benefit from unfair subsidies

本文:

(2024年6月12日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会は、継続中の調査の一環として、中国のバッテリー式電気自動車(BEV)のバリューチェーンが不当な補助金の恩恵を受けており、EUのBEV生産者に経済的損害を与える恐れがあると暫定的に結論付けた。調査では、EUにおけるBEVの輸入業者、ユーザー、消費者に対する措置の予想される結果と影響も調査した。

その結果、欧州委員会は中国当局と、この調査結果について協議し、WTOに準拠した方法で問題の解決に向けた検討を行うことにした。

これに関連して、欧州委員会は中国からのBEVの輸入に課す暫定的な相殺関税のレベルを事前に開示した。中国当局との協議で効果的な解決に至らなかった場合、この暫定的な相殺関税が7月4日から導入される。欧州委員会がサンプルとして選んだ中国の生産者3社に課す個別の関税は以下のとおり。

・比亜迪汽車(BYD): 17,4%
・吉利汽車(Geely): 20%
・上海汽車(SAIC): 38,1%

調査には協力しているがサンプル調査は行われていない中国の他のBEV生産者には、加重平均関税(21%)が課せられることになる。調査に協力しなかった中国の他のすべてのBEV生産者には、残余関税(38.1%)が課せられる。

[DW編集局]