[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2024/06/21
抄訳記事公開日:
2024/07/19

欧州がん撲滅計画:ワクチンで予防可能ながんへの対策を強化

EU steps up the fight against vaccine-preventable cancers under Europe's Beating Cancer Plan

本文:

(2024年6月21日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会は、「欧州がん撲滅計画」における重要な成果として、ワクチンで予防可能ながんに関する一連の勧告が加盟各国により採択されたことを歓迎している。

本年1月に欧州委員会によって提案された理事会勧告は、がんを引き起こす可能性のあるウイルスである、ヒトパピローマウイルス(HPV)とB型肝炎ウイルス(HBV)に対するワクチン接種率を高めることを目的としている。ワクチン接種率を高めることで、加盟国はこれらのウイルスによって引き起こされるがんを予防し、人命を救い、医療システムへの負担を軽減することができる。この勧告は、各国がワクチン接種率をより適切に監視し、ギャップに対処する必要がある場所を特定するのに役立つ。

子宮頸がんやHPVが原因となるその他のがんを撲滅するために、欧州の「がん撲滅計画」では加盟国に対し、2030年までに女子のHPVワクチン接種率を90%に引き上げ、男子のワクチン接種率を大幅に高める目標を設定している。また、特に肝臓がんを予防するため、HBVワクチン接種へのアクセスを確保し、接種率の向上を目指す。

今回勧告には、HPVおよびHBVワクチンの接種率を向上させるために加盟国が講じるその他の一連の措置が述べられている。

・ワクチン接種を無料または全額負担で提供する
・ワクチン接種電子登録の確立
・特に高リスクや恵まれない状況にある人々がワクチン接種を受けやすくする
・がん予防プログラムにワクチン接種を組み込む
・広報活動の取り組みを強化し、誤情報や偽情報に対処する

[DW編集局]